車いすの人に便利な地下鉄を利用してもらおうと、北京東城区の車いすの人約20人が、各駅を調査し、地下鉄17路線のバリアフリー情報をまとめ、市や区の障害者連合会のサポートの下、318駅のバリアフリーガイドが完成した。北京日報が報じた。
同活動の発起人は、北京で脊髄を損傷した身体障害者にサービスを提供している公益組織「中途之家」。責任者の唐占鑫さんは取材に対して「地下鉄はとても便利で、私自身も毎週何度か利用する。ただ、バリアフリーになっている所もあるものの、表示が分かりにくかったり、間違っていたりする状況が見られる。障害者は元々行動が不便なのに、行く場所を間違えるともっと煩わしいことになる」と語る。
そして、「このような経験から、中途之家の仲間と各駅を調査して、写真や動画を使ってバリアフリー施設に存在する問題をまとめ、地下鉄会社に提出することに決めた。そうすることで、バリアフリー施設が改善され、さらの多くの車いすの人に地下鉄を利用してもらえれば」と説明する。
ボランティアのサポートの下、2014年6月から、車いすの人約20人が地下鉄2号線、4号線、10号線の3路線87駅で実地体験。問題点のほか、バリアフリー施設の改善に関する提案もまとめた。
手のひらサイズの「バリアフリーガイド——地下鉄編」(180ページ)には、北京の地下鉄17路線(空港線は含まず)、318駅のバリアフリー施設の使用攻略、乗り換え駅の立体路線図などの詳しいデータのほか、バリアフリー施設の改善が必要な駅の利用情報、人気観光スポット近くの駅を利用する際の注意事項、緊急時の対応方法、電話番号などが掲載されている。
(人民網日本語版)
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