カリフォルニア工科大学、マサチューセッツ工科大学、LIGO重力波観測所の研究者は11日にワシントンで記者会見を開き、重力波を観測したと発表した。
新華網北京2月19日 米国の科学者はこのほど、重力波の観測に成功したことを公表し、アインシュタインの最後の予言の重力波理論を立証し、世界を震撼させた。中国も重力波の観測と研究に積極的に取り組み、中国科学院は16日、宇宙空間重力波の研究と観測に関する「空間太極計画」を発表した。
この計画によると、中国は2030年前後に3基の衛星で構成された重力波観測衛星群を打ち上げ、レーザー干渉計で中低周波の重力波を直接、探測する。主要科学目標は、2つのブラックホールの合体と超大質量の天体が合体したときに生じる重力波の放射状の広がりとその他の宇宙から届く重力波が放射状に広がるプロセスを観測することだ。
「空間太極計画」は学科分野及び先端技術の広範な内容に関連し、宇宙空間における超遠距離・超高精度レーザー測距観測、超高感度慣性センサー及び超高精度衛星用ドラッグフリー制御などの次世代ハイエンド宇宙空間技術を発展させる必要がある。これらの技術は中国の宇宙空間科学及び深空探測の技術水準を向上するために重要な意義があり、慣性航法、地球科学、高精度衛星システム建設などの応用分野に対しても積極的な役割を発揮する。
100年前にアインシュタインが広義の相対性理論を確立した後、間もなく重力波の存在について予言した。この100年間に、世界各国の科学者が重力波を検出するために膨大な努力を積み重ね、各種実験装置を設置した。今年2月11日、米国の「レーザー干渉型重力波望遠鏡(LIGO)が重力波を初めて、直接観測したと発表し、人類に宇宙観測の新しい窓口を開いた。
(新華社より)
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