上海ディズニーランドが6月に開業する。このときから香港ディズニーは、強力なライバルと戦うことになる。上海ディズニーは規模が香港ディズニーの3倍で、しかも多様なオリジナリティを持つ。話によると、香港ディズニーランドにも拡張計画があるという。
「本場のディズニーでありながら中国の特徴も持つ」。ディズニー社と上海政府にとって上海ディズニーランドは重要な投資プロジェクトである。中国は観光客数で世界最大の市場だ。上海ディズニーランドは毎年3000万人の入場客が見込まれている。業界筋は、最初の1年間は1500万人前後となるが、運営が軌道に乗れば2500万~3000万人が訪れると予測している。
33歳の黄石琳さんは浙江省杭州市の人だ。2人の子供の母親である。彼女は「私ならまず上海ディズニーランドに行きます。便利だし、チケットも安いから」とした上で、「すぐそばにあるのに、香港にまで行くわけがないでしょう? もし外国のディズニーランドに行くのなら、多くの友達が推薦する東京ディズニーランドに行くわ」と語る。
上海ディズニーランドは確かに香港ディズニーランドの3倍の大きさがある。しかし観光産業の専門家は、観光客をひきつけるためには「大きければ大きいほど良い」わけでもないと指摘する。
香港ディズニーランドは2005年に開業して以来、すでに5000万人以上の客を迎えてきた。増加率こそ落ちてはいるが、香港ディズニーランドは依然として非常に儲けている。香港商務経済発展局の局長である蘇錦梁氏は今週、「香港ディズニーランドは(上海ディズニーランドとは)市場のポジショニングが異なる。そしてより国際的な特色を持つ」と強調した。
浦東に立地する上海ディズニーランドの開業まで半年足らずとなった。しかし中国大陸の観光客は香港旅行を延期しようと考えているわけではない。彼らの多くが、上海のディズニーランドをディズニー体験のもう1つの機会だと考えており、上海と香港はそれぞれ異なるものと認識している。
現在、香港ディズニーランドの利益の約半分は中国大陸からの観光客によるものである。大陸の観光客にとって、香港は良好なインフラ、良好な気候に加え、他の娯楽もあることから、依然として香港ディズニーランドも魅力的である。
40歳の黄潔菊さんは黒竜江省ハルピン市の人で、10歳の子供がいる。彼女は「香港のいいところは、子供はディズニーランドで子供らしいファンタジーを味わい、ママたちはショッピングを楽しむことができること」と話す。
(チャイナネット)
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