ネット通販大手の京東が無人機による配達で農村へのネット通販の配送の難題に取り組んでいる。京東は先日、無人機による配達テストの様子を映した動画を公開した。将来的に京東は段階的に無人機の研究開発と生産を行い、一日も早く無人機による配達の実現を図ると紹介している。北京商報が伝えた。
今回のテストでは主に農村のネット通販の物流システムの中で、無人機を使った配送ステーションから農村の宣伝販売員までの商品配送に成功している。目標は農村でのネット通販における「最後の一キロメートル」の配送ニーズの解決だ。京東は調査研究で、配送ステーションから村までの直線距離はわずか10キロ以内にも関わらず、複雑な地形や、場所によっては山を越えたり、川を越える必要があり、配達員は1回の配達に半日以上の時間が必要となり、時間的なコストが非常に高いことが判明した。同時に中 小サイズの荷物の平均重量や体積はそれほど大きくないので、無人機を使い配達ステーションから村の宣伝販売員まで一度に大量の商品を配送するのに非常に適している。これまでに米国のアマゾンや国内の順豊等の速達便企業も無人機によるテストを実施してきた。
無人機による配達テストは中国のネット通販ビジネスが求める物流配達業界の労働力密集型から科学技術志向型への転換を図るブレークスルーとなった。京東グループの劉強東CEOは、「急成長する農村のネット通販ニーズを満足させるため、京東は積極的に無人機による配達の研究開発を推し進め、さらに積載量が大きく、長時間の飛行が可能で、信頼性の高い無人機の提携パートナーを選択するとし、無人機による配達と京東の物流システムをドッキングさせる」と明らかにしている。
京東によると、無人機による配達は物流 配送の効率を高め、人件費のコストを削減できる。無人機による配達プロセスの実験後、将来的に京東は段階的に無人機の研究開発と生産を行い、無人機の配送 管理センターを建設し、一日も早く無人機による配達の実現を図るという。
(人民網日本語版)
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