タイメディアの報道によると、タイの体外受精の成功率は約60%。その他のアジア諸国を大きく上回っている。そのため、中国で体外受精に失敗した夫婦がタイの医師に希望を託すというケースが増加している。
その他、タイでは、身体検査から妊娠確認までの費用が計8-10万元(約144-180万円)と、米国などの西洋諸国と比べると費用が安い。このコストパフォーマンスの高さが、多くの中国の中流階級の夫婦がタイを選ぶ大きな理由の一つになっている。
加えて、タイは「微笑みの国」、「サービスの国」と称されているほか、多くの華僑 華人も住んでいる。そのため、中国人にとって、社会的環境が良く、言葉による意思の疎通も図りやすい状況が整っている。
性別鑑定は違法
一方で、多くの医療関係者は、「タイで2人目の出産を試みる中国人の中には、単に男女の産み分けをしたい人もいる」と口を揃える。
タイでは不妊治療を専門に行う病院やクリニックの半数以上が「男女産み分け」サービスを提供しており、業界では公然の秘密となっているという。これも、妊活のためタイに行く中国人が増加している原因の一つだ。
しかし、タイの保健省医療健康監督管理局の法律顧問は取材に対して、「タイ社会は包容性が高いとはいえ、タイの法律 制度がゆるいというわけではない。タイでは、体外受精は合法だが、体外受精を受ける男女は合法的な夫婦でなければならず、タイの法律は胎児の性別鑑定や卵子の売買を禁止している」と指摘した。
(人民網日本語版)
関連記事: