中国の習近平国家主席は1月23日にイランのロウハーニー大統領と、テヘランのサアダーバード宮殿で会談を行った。会談に先立ち、習近平主席はロウハーニー大統領が行った盛大な歓迎式に出席した。新華社記者 王曄 撮
新華網テヘラン1月29日(記者/付航、穆東)中国の習近平国家主席がイランへの公式訪問を終えてから、イランの著名な経済学者、リラズ(音訳)氏は先日新華社記者の特別インタビューに応じた。リラズ氏は、習近平主席が訪問を成功させたことは、イランと中国の経済貿易関係における新しい未来を創り出す見通しだとの見方を示した。
昨年の7月、イランは米国、英国、フランス、ロシア、中国及びドイツなどの6カ国とイラン核協議の最終的な合意を達成させ、今年の1月16日には、イラン核協議の最終的な合意が正式に執行されており、西側諸国がイランに対する経済と金融制裁を次々に解除し、イラン経済は現在、転換の肝心な時期にある。リラズ氏は、習近平主席はイラン核協議の合意が正式に執行されてから最初に訪問を行った大国の指導者として、イラクと中国の経済貿易関係のために新たな活力を注ぎ込み、またイラン経済の見通しに対する世界の自信を大いに向上させたと語った。
リラズ氏は次のように見なしている。中国はすでに6年連続でイラン最大の貿易パートナーの地位を維持しており、西側企業が殺到し、中国がより激しい競争に直面しても、イランの揺るぎない最大の貿易パートナーだとみなしている。リラズ氏は、中国が提起した「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」の提案はイランをカバーし、より多くの中国からの投資や商品の導入を誘致して、イラン・中国の貿易レベルを再び1段階アップさせ、互恵・ウィンウィンをさせるでしょう。
現在、イラン・中国の経済貿易はオイルガス、工事の請負といった「ハード」面のプロジェクトを主としている。リラズ氏は次のような見方を示した。現在イランを訪れる中国人観光客が激増する勢いを呈している。イラン人は中国要素をもつ映画やドラマもたいへん好きで、両国の民衆は互いの古い文明に興味が生まれている。今後のイラン・中国関係には「ハード面」と「ソフト面」の両面の結びつきが現れ、そして新しい容貌が現れる望みがある。
リラズ氏から見れば、イランは中東地域最大の市場の一つであるだけでなく、中国企業がこの地域で活動するための良好な協力パートナーでもあるのだ。
(新華社より)