「北京市2015年大気浄化キーワード10」がこのほど発表された。「赤色警報」、「北京ブルー」「脱石炭」などが選ばれた。
昨年12月、北京では赤色警報が2回発令された。製造業の稼動制限、建設工事の中断、ナンバーによる自動車走行制限、小中学校・幼稚園の休校などの緊急措置が、周辺の省と市の協力の下行われた。
これらの対策の結果、赤色警報の発令以降、市の二酸化硫黄、窒素酸化物、PM2.5などの主要汚染物の排出量の削減率は30%前後に達したと見られている。汚染速度が低下し、汚染ピーク量も減少した。
キーワード10には、赤色警報のほか「北京ブルー」も選ばれた。8月30日から9月3日の間は、世界陸上や軍事パレードが行われ、PM2.5の濃度が大きく改善。「パレードブルー」などの言葉とともに市民から喜ばれた。
北京市環境保護局の調査によると、大気質が基準に達した日数は186日と年間の51%を占め、前年より14日増えた。またそのうち1級レベルの日数は13日増えている。
その他のキーワードとしては、「過去最も厳しい環境保護法」や「脱石炭」、「特京五(ジーゼル車基準)」、「排出透明化」、「エリア共同対策」、「VOC(揮発性有機化合物)大幅削減」などが選ばれた。
環境保護局は「大気汚染問題は国民全体の問題であり、全員が改善意識を高めることが大切である」としている。
(チャイナネット)
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