国際協力団体「オックスファム」(Oxfam)はこのほど、世界の62人の富豪が保有する資産(その半分がアメリカ)が、全世界の人口の約半分の富に相当する、という最新調査を発表した。富豪にはマイクロソフト創業者のビルゲイツや投資家のウォーレン・バフェットなどがいる。
報告書は貧富の格差が日増しに深刻になると指摘。62人の国別の人数は全体の半分がアメリカ人で、17人がヨーロッパ人、そのほかの国が中国、日本、ブラジル、メキシコ、サウジアラビアである。またフォーブス2015年のランキングなどによると、富豪にはゲイツ、バフェットのほか、メキシコの実業家のカルロス・スリム・ヘル、ザラの創業者アマンシオ・オルテガなどがいる。
オックスファムは「各国は貧富の格差の是正を呼びかけているが、格差は反対に拡大を続けている。世界の人口の20%を占める極貧生活者の所得はこの23年間変わっておらず、反対に富裕層上位10%の所得は46%も増加している」と指摘。その中でとりわけ深刻なのが富裕層の税金逃れ。約7兆6000億ドルがタックスヘイブン(租税回避地)に流れた、1兆9000億ドルの税収が失われたとみられる。
(チャイナネット)
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