新華網北京12月28日 新華社の報道によると、今月中旬に閉幕した国連気候変動パリ会議( COP21)で、一里塚的な『パリ協定』がデコボコ道を経てついに誕生し、世界の気候変動対処のプロセスが重要な一歩を踏み出した。大会の閉幕以来、一部の国や国際組織の交渉代表、 NGO(非政府組織)及び研究機関の専門家たちは、中国が大会の成功と最終的な協定の誕生に重要な貢献を行ったと次々に表明している。
協定が達成された当日、欧州連合(EU )チーフ交渉官、 ミゲル・アリアス・セロナ(Miguel Arias Cañete )気候変動・エネルギー担当委員は ソーシャルメディアに中国語の漢字とピンイン、英語を使って中国に感謝の意を表し、また中国を「手ごわくて忠実なパートナー」だと称した。
米国のトッド・スターン気候変動担当特使は22日、習近平主席とオバマ大統領はCOP21パリ会議の初日に二国間会談を行い、会談はとても真摯的で、とても積極的なものだった。2人の指導者は大会終了前にも電話会談を行ったと述べている。スターン特使本人も交渉において解振華・中国気候変動事務特別代表とたいへん頻繁な意思疎通を保っているという。
イギリス・グランサム(Grantham)持続可能発展センターのシニアリサーチャー、ジョン・プライス(John Price)氏は、中国と米国の支援は、各当事者による新協議の最終合意に向けての交渉にとって、極めて重要だとみなしている。プライス氏は、習近平主席が提起した中国の気候変動方面の投入は、世界の他の主要な経済体のために手本を作り出し、また明確なシグナルを発しており、国際社会が同様の措置をとるのを推進するのに役立つだろうと述べている。
日本・慶應義塾大学環境情報学部の厳網林教授は、次のように指摘する。中国と米国及び欧州の協力は、気候変動の対処にとって非常に重要で、特にCOP21パリ会議におけるこのような人類の「集団行動」ではなおさらだ。共通の切り口を探し出すことができれば、ウィンウィンを追求する中国の外交目標を実現させることが可能であることを、事実が証明している。(翻訳/新華網日本語)
(新華社北京からの記事より)
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