【新華社北京12月8日】アジア開発銀行（ＡＤＢ）はこのほど、今年の中国経済の成長率予測を６．８％から６．９％に小幅に上方修正する報告書を発表した。報告書は「中国経済は依然として弾力性があり、主に民間消費とサービス業の発展から恩恵を得ている。」と指摘している。
「全体的に述べると、中国経済の発展が長期的に上向きになる基本的傾向に変化はなく、経済は靭性が良好で、潜在力が十分で、調整できる余地が大きいという基本的特徴は変わらない。経済が持続的に成長する良好な支柱的基盤と条件に変化はなく、経済構造調整の改善に向けて前進する姿勢は変わらない。」APEC・CEOサミットで、中国経済の発展にこの重大な判断が下され、人々の注目を集めた。
業界関係者の間では、「4つの変わらない要素」は、我が国の経済発展の新常態のもとでの全体的な特徴を深層から示し、発展の大局を明確化し、発展への自信を強める客観的な依拠になるという見方が一般的だ。新常態に適応し、新常態を把握してリードすることは、現在と今後のある時期における我が国の経済発展の主流のロジックになる。
——中国経済の発展が長期的に上向きになる基本的傾向に変化はない。新常態のもとで、中国経済の動向をはっきりと見据え、必ず短期的な視野と局部的な現象を超越し、大局を捉え、全局を見て、潜在力を重視しなければならない。
「第１３次五カ年規画」期間における我が国の発展環境の基本的特徴を深く分析した後、中国共産党第１８期中央委員会第５回全体会議で我が国の発展は依然として、存分に実力を発揮できる重要な戦略的機会の時期にあることが明確に提示された。
——経済は靱性が良好で、潜在力が十分で、調整の余地が大きいという基本的特徴は変わらない。これは改革開放以降、中国経済が衝撃と試練を絶えず克服できた重要な原因と言える。新常態のもとで、中国経済は尚、この基本的特徴を備えている。
国務院発展研究センターの張軍拡副主任は次のような見解を示した。「靱性が良好」は経済が強い適応・調整能力を備え、「潜在力が十分」は我が国の経済が依然として追従型の成長プロセスによって決定付けられる段階にあることを意味する。また、「調整の余地が大きい」は、地域空間を指すと同時に、マクロ政策の空間も指している。
