新華網北京12月28日 新華社の記事によると、全国人民代表大会常務委員会は27日、『中華人民共和国反家庭内暴力法』を可決し、成立させた。家庭内暴力(ドメスティックバイオレンス、DV)を禁止する初の法案として、反家庭内暴力法は計六章38条で構成されている。2016年3月1日から施行される。
反家庭内暴力法は、次のように明確に指摘している。家庭内暴力とは家庭構成員の間における殴打、縛り付け、殺傷、人身の自由の拘束及び日常的に罵声を浴びせる、脅すなどの方法で行われる身体、精神などへの侵害行為を指す。加害者による家庭内暴力は、治安管理行為に違反する場合、法に則り治安管理の処罰を与える。犯罪が成立する場合は、法に照らして刑事責任を追及する。家庭構成員以外の共同生活者との間における暴力行為は、本法の規定を参照して執行する。
このほか、反家庭内暴力法において、人身安全保護令制度が初めて確立された。当事者が家庭内暴力を受ける、又は家庭内暴力の現実的な危険に直面し、人民法院に人身安全保護令を申請した場合は、人民法院はこれを受理しなければならない。人民法院は72時間以内に裁定を下し、緊急時は24時間以内に対応しなければならない。人身安全保護令の保護範囲は申請者及びその関連する親近者を含むことができる。人身安全保護令は人民法院が執行し、公安機関及び居民委員会、村民委員会などが協力して執行しなければならない。
全国人民代表大会常務委員会の法制工作委員会社会法室責任者、郭林茂氏は「反家庭内暴力法の最大の作用は、仲睦まじい家族関係が形成されるように促進することだ。」と述べた。(翻訳/新華網日本語)
(新華社北京からの記事より)
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