▽「職業融合」で生まれる新たな魅力
数日前、007シリーズの映画「007スペクター」が中国で公開された。ヘリコプターを使ったアクションや爆発現場から逃げるシーンなど強烈なインパクトで観衆を引きつけた。数年前には、大量のデジタル技術や特殊効果を駆使した「パイの物語」が、まったく新しい鑑賞体験で人気を集めた。
こうした映画を可能としたのが、「デジタルメディア芸術」と言われるITを通じた新たな職業がもたらしたハイテクの魔力である。この職業は、IT分野で幅広く使用され、成熟度を高めていることから、2015年版の「職業分類大典」に名を連ねることとなった。
では「デジタルメディア芸術スペシャリスト」とはいったい何をする人なのか。
「簡単に言えば、情報を可視化して伝えること」と愛思維徳スタジオの王昊さんは説明する。デジタルメディア芸術は、撮影前後期の多くのデジタル化を実現する手段であり、新たなメディアの発信方式でもある。パソコンや携帯電話などの新たなメディア情報伝達端末にはいずれも、デジタルメディアによる可視化が活躍する分野がある。
「職業融合」は、インターネットの新たな職業の大きな特徴となっている。王昊さんやその仲間たちも、ハイテクと新たなメディアツール、従来の芸術表現形式を融合させ、閲覧と鑑賞の新たな体験を人々にもたらしている。