【新華社北京11月20日】APEC・CEOサミットに出席したアリババ(阿里巴巴)グループ董事局の馬雲主席は18日、マニラで新華社記者に次のように語った。世界はアップグレード版の貿易メカニズムを必要としている。このメカニズムを現在の電子商取引の急成長時代に順応し易いように、「e-WTO」、又は「WTO 2.0」と一時的に呼んでもいい。
馬雲主席はこの20年間に世界貿易機関(WTO)は先進国と大企業により多く奉仕してきたが、次の20年間は世界の貿易メカニズムは発展途上国と中小企業への支援に重点を置くべきだと指摘した。
「アリババグループの戦略は、電子商取引プラットフォームの構築、世界で最も便利で最も低額の決済システムの構築、物流システムの構築を含む」と馬雲主席は述べた。馬雲主席は、全世界にそのような電子商取引プラットフォームを構築し、それを「e-WTO」と呼ぶことができるという見解を示した。
馬雲主席は「アジア太平洋地域の最大の機会は中小企業の発展にある。前世紀のイノベーションが大企業の事であるとすれば、今日のイノベーションは中小企業の事だ。」と指摘したうえで、「中小企業はインターネット技術を利用することで、相対的に見てイノベーションが一段と容易になる。」と述べた。
馬雲主席は次のように述べた。アリババは中国で奇跡を創造し、何千何万という零細企業の経営者に発展の機会を与えた。このような経験はより多くの国と地域に普及させることができる。より大きな範囲でより多くの中小企業、個人経営者に恩恵を獲得させることは、包括的な経済の内包の一つでもある。
(新華網日本語)
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