第23回APEC・アジア太平洋経済協力会議（APEC）首脳会議が19日、フィリピンのマニラで開かれました。中国の習近平国家主席は会議に出席し、「パートナーシップを深め、共にアジア太平洋地域の繁栄を促そう」と題する基調演説を発表し、アジア太平洋地域を、世界経済をけん引する「機関車」に喩えて、「現在を立脚点にし、未来に向かって、APECという重要なプラットフォームを利用し、互恵協力を推進することによって、引き続き全世界の成長をリードしていくべきだ」と強調しました。
習主席は、「われわれは長い目で、アジア太平洋地域の中 長期的協力戦略メカニズムの完備に努力すべきだ。改革とイノベーションに取り組み、アジア太平洋地域の経済の新たな成長ポイントを見出さなければならない。一体化プロセスを進め、開放型のアジア太平洋経済を作ると同時に、アジア太平洋自由貿易区の早期構築に努めるべきだ」とした上で、「共通認識を成果に変えるための行動を取り、相互連結の青写真の実現に力を入れ、地域発展のネックとなっている問題を解決しなければならない。中国は関係国と共に、アジアインフラ投資銀行（AIIB）の構築を加速させている。中国側が提唱したシルクロード経済帯と21世紀海上シルクロードも順調に進められている。中国はAPECの能力作りに更なる貢献をしていきたい」と述べました。
習主席はまた、「中国は地域内の国々との互恵協力と相互連結を深め、平和かつ安定した発展の環境を守っていく。中国は第13次5カ年計画を打ち出し、革新型発展やバランスの取れた発展、グリーン発展、開放型発展、共有型発展などといった理念を貫いていく。中国は経済の持続可能かつ健全な発展を推進するための決意、自信及び能力を持っており、アジア太平洋地域により多くのチャンスと利益をもたらすだろう」との考えを示しました。
(中国国際放送局)
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