消費ニーズが安定的に増加している。国家統計局が11日に発表したデータによると、10月の社会消費財小売総額は2兆8279億元(1元は約19.3円)に上り、前年同月と比べた増加率(名目)は11%だった。同局貿易外経統計司の藺濤シニア統計師は、「消費の増加率は3カ月連続で回復上昇し、今年の最高を更新した。自動車製品の増加率の上昇が10月の消費の増加率を引き上げた主な要因だ」と説明した。「京華時報」が伝えた。
事業者の所在地別にみると、10月には都市部の社会消費財小売総額が10.8%増加し、農村は12.2%増加で、いずれも前月比0.1ポイント上昇した。
消費のタイプ別にみると、商品の小売額と外食産業の小売額がともに増加した。商品の小売額は同10.8%増加し、増加率は前月を0.1ポイント上回り、外食産業の小売額は同12.4%増加し、増加率は前月を0.3ポイント上回った。特に目立つのは、一定額以上の事業者の外食の売上増加率が同0.7ポイント上昇したことだ。
藺シニア統計師は社会消費財小売総額のデータについて、「自動車製品の増加率の上昇が10月の社会消費財小売総額の増加率を引き上げた主な原因だ。10月には一定額以上の事業者の自動車製品の小売総額が同7.1%増加し、増加率は前月を4.4ポイント上回り、社会消費財小売総額を約0.8ポイント引き上げた」と説明した。
中国民生銀行の温彬首席研究員は、「排気量1.6リットル以下の乗用車を購入する場合に自動車購入税が半減されるとの優遇政策に刺激を受けて、10月の自動車販売は急速に増加したが、政策の効果はこれから徐々に衰えていく」と指摘する。
今年1~10月の全国のオンライン小売額は2兆9484億元で前年同期比34.6%増加した。実物商品の売上高は2兆4454億元で同33.0%増加し、社会消費財小売総額の10.0%を占めた。実物商品以外の売上高は5030億元で同43.1%増加した。
(人民網日本語版)
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