細胞の温度と細胞内のさまざまな生物化学反応は、生理の過程と密接に関連している。細胞の「体温」を正確に検温するため、中国科学院遺伝 発育生物学研究所の降雨強研究員が率いるチームは北京大学と協力し、ナノ温度計を発明した。この温度計のサイズはわずか30ナノメートルで、髪の毛の2500分の1に相当し、容易に細胞内に入ることができる。光明日報が伝えた。
降氏が率いるチームが開発したナノ温度計は、硫セレン化カドミウム(CdSeS)量子ドットナノ発光材料と高分子材料でできており、容易に細胞内に入ることができる。この温度計の発光状況を調べることで、細胞内の温度を知ることができる。実験結果によると、この新型温度計は感度が高く、生物適合性を持ち、細胞そのものに対して大きな影響を及ぼさない。
この温度計はがん治療、単細胞薬のスクリーニング、脳科学、電子ミクロ加工などさまざまな分野で、潜在的な応用の価値を持つと見られる。
(人民網日本語版)
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