【新華社ワシントン10月15日】国際通貨基金（ＩＭＦ）執行董事会は、計画に基づき、１１月に人民元を特別引出権（ＳＤＲ）の通貨バスケットに採用するかどうかについて公式会合を開くことを明らかにした。多数の専門家は新華社記者の取材を受けた際に、人民元の国際化の進展状況と中国が推進する金融市場改革の施策を考慮し、人民元がＳＤＲ構成通貨の第５番目の通貨になる可能性は高いとの見方を示した。
米国の前駐ＩＭＦ執行役員のメグ・ランドサチェ氏は記者に次のように説明した。ＩＭＦ執行役員会で協議を行う主な依拠は、ＩＭＦ職員が準備した評価報告で、中国が人民元の自由な使用の推進方面で講じる施策を主に評価し、人民元の国際化の進展状況を総合的に考慮する。ＩＭＦ執行役員会は人民元のＳＤＲ構成通貨への採用を批准する可能性がある。
メグ・ランドサチェ氏はまた、人民元がＳＤＲ構成通貨に採用された場合は、中国は金融市場改革を継続的に推進する必要があり、それが中国の消費者と企業に恩恵をもたらすことを意味すると説明した。
ＩＭＦは現在、５年に１回、ＳＤＲ構成通貨の評価を実施しており、人民元をＳＤＲ通貨バスケットに採用するかどうかが今回の評価のポイントの一つになる。ＩＭＦのＳＤＲ評価は主に次の２つの基準がある。一つは、通貨発行国の輸出貿易規模が世界トップクラスであること。もう一つは、その通貨の自由な使用が可能であること。２０１０年に前回のＳＤＲ評価を行った際に、人民元は一つ目の基準をクリアしたが、二つ目の基準に達していなかった。
ＳＤＲはＩＭＦが１９６９年に創設した一種の国際準備資産で、 加盟国の準備資産を補完する手段として用いられる。その価値は現在、ドル、ユーロ、日本円、ポンドの４種類で構成される通貨バスケットによって確定される。
（新華網日本語）
当社サイトのコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
関連記事：
