今年末にパリで開かれる国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)の準備会合として、ドイツのボンで開かれていた国連の作業部会が4日閉幕しました。
この作業部会は8月31日から始まったものです。190以上の国と地域からの代表は議題によって8つのグループに分けられ、2人の共同議長がまとめた80ページ以上に及ぶ交渉文書をめぐって議論し、それぞれの立場を示しました。しかし、温室効果ガスの排出削減に向けた各国の責任分担や資金支援などをめぐって、依然として意見の対立が根深く、満足できるほどの進展は得られず、交渉を速める必要があるとみられます。
中国の蘇偉首席交渉代表は「気候変動交渉は長期にわたるプロセスであり、各方面がそれぞれの主張を示し、協議を繰り返し、みんなが受け入れられる方案にたどり着くことができる」と述べました。
4日の閉幕会議では、今回の作業部会の協議に基づき、共同議長が10月に開かれる次回の作業部会までに争点を絞り込んだ新たな交渉文書をまとめる方針を示し、一致しました。
(中国国際放送局)
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