【新華社北京8月27日】近ごろ世界の金融市場の不穏な動きがエスカレートしたことは、まず世界の株式市場が「ブラックマンデー」を経験し、その後すぐに一部の市場が下げ止まり且つ反発し、世界の為替市場や大口商品市場も揺れ続いたことによる。これに対し、海外の経済専門家は、世界経済成長の力不足や米国連邦準備制度(FRS)による間もなくの利上げが、いずれもその背後の原因となっており、市場の「恐慌センチメント(心理)」が市場の変動をエスカレートさせていると分析して述べている。
専門家は次のように指摘する。世界経済は非常に低迷し、新興市場は特に挑戦に直面しているが、中国が置かれている状況ははるかに良いだろう。中国は現在経済のモデル転換を経験しつつあり、いくらかの反復が現れているが、中国経済が新常態やリバランスの方向に向けて発展するのに伴い、また強力な方策が加わって、中長期の期間内では中国の見通しは依然として明るいとみなされている。
前モルガン・スタンレー アジア会長、イェール大学の上級研究員スティーブン・ロチ (Stephen S.Roach )氏は近ごろ新華社記者の取材に応じた際、世界経済の成長が力不足で、市場のリスクに対する抵抗力がたいへん弱いため、どんな恐慌センチメントも世界市場で増幅効果を生じさせることが可能だと指摘した。世界経済の景気が振るわない状況の下、専門家たちは次のようにみなしている。新興市場は特に挑戦に直面しており、最近中国の株式市場が激しく変動し、およびに人民元為替レートのオファー改革が市場に懸念をもたらしているが、専門家たちは中国経済の見通しが依然として明るいとみなしている。
ロチ氏は、中国経済は株式市場の予想する不況までははるかに遠いだろう。長期的に見れば、中国経済が新常態やリバランスの方向に向けて発展することは非常に重要だとの見方を示している。英国ノッティンガム大学の教授で、中国系の経済学者である姚樹潔氏は取材に応じた際、中国政府のマクロ経済の基本面に対する判断は正しく、経済成長率の適度な減速はたいへん科学的だと述べている。姚樹潔氏は、中国政府の構想ははっきりとしており、各種の挑戦に対応する能力も備えているので、中国の長期的な経済成長の見通しは変わらないだろうと強調している。
(新華網日本語)
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