【新華社ワシントン7月31日】米国メディアの29日付の報道によると、検察側の証拠が不十分であることを理由に、米国アイオワ州南部地区連邦地方裁判所は28日、バイオテクノロジー企業、中国農業高科技公司大北農グループの邵根伙董事長の妻、莫雲被告が米国企業のトウモロコシ種子の盗取に参与したとする訴えを棄却する判決を下した。
検察側は、同地方裁判所のステファニー・ロス連邦裁判官は先ごろ、検察側が莫雲被告を提訴した主要証拠(その兄の莫海龍被告のパソコンから探し出したアルタイムの通信情報)は不十分で、これを採用できないとして、この訴えを却下したと説明した。
裁判所の判決によると、米国政府は莫雲被告のパスポートを返却し、同被告に対するすべての電子的監視を即時に停止する。莫雲被告の弁護士は、莫雲被告は今週にも米国を離れると伝えた。
莫雲被告、莫海龍被告及び他の中国公民5人が2007年から2013年にかけて、米国でパイオニア社、モンサント社が特許権を取得しているトウモロコシの種子を盗んで中国に持ち帰り、種子を研究する中国の企業が利益を得るように援助したと訴えられた。莫海龍被告は2013年12月に逮捕され、莫雲被告は昨年夏に逮捕された。
(新華網日本語)
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