平岡殉難者慰霊碑に献花する西田会長
太平洋戦争末期に強制連行され、平岡ダムや御岳・上松発電所の建設に従事させられ亡くなった中国人の霊を慰める慰霊祭が26日、長野県の天龍村と木曽谷にある慰霊碑前で行われました。慰霊祭は「長野県北京放送を聞く会」の西田節夫会長や長野県国際課の土屋孝夫課長補佐、中国国際放送局孔子学堂責任者らが参列し行われ、出席者らは続いて満蒙開拓平和記念館を訪れました。これは戦後70年という節目の年を迎えて新たな平和への誓いを立てるとともに、今月31日に決定される2022年冬季オリンピックの開催地に北京・河北省張家口が選ばれるようにとの願いを込めて行われました。
平岡ダム近くに建てられた「在日中国人殉難烈士」慰霊碑の管理に携わる平岡ダム管理所の伊藤正浩主任は、「中国の方々の血と汗の結晶で、様々な災害に耐えて日本に電力を提供する今の水力発電の礎を作ったこのダムを見ると、我々は感謝の気持ちでいっぱいだ。そういう意味でも、戦争には絶対に反対。政府が今、法律を変えようとしているが、国民全体の意見を反映できるような法律にしなければいけない」と述べました。