中、英、日、韓の4カ国語版
微信上で流れているのは陶さんが15年2月に製作した最新版の「全国高速鉄道路線図(中国語版)」で、77路線が、30色以上の色で示されている。例えば、京滬線(北京-上海)は水色、京広深港高速鉄道(北京-香港)は赤で示されている。また、乗り換え駅や路線の名称、始発駅、停車駅、駅と駅の距離などの情報も、一目で分かるように書かれている。また、路線名称の横に列車の種類も書かれていて便利だ。東アジアの慣例に従い、中国語のほか、英語版、日本語版、韓国語版もある。
ネット上で話題さらう
陶さんが製作したこの路線図は、一目瞭然なほか、カラフルで美しいデザインであるため、投稿するとすぐに人気となった。昨年1月に第一作目の鉄道路線図を微博(ウェイボー)に投稿してから、陶さんはこれまでに3度更新し、毎回話題となっている。しかし、陶さんによると、今回の注目度はこれまでとは比にならず、モバイルインターネットの威力で、転載した一部の微信の公式アカウントでは、クリック回数が10万回以上になっている。そして、鉄道ファン以外のユーザーからも質問が殺到しているという。あるネットユーザーは、「高速鉄道路線図は、地下鉄路線図のように便利で、仕事をさぼって旅行に行きたいという衝動に駆られる。すぐにチケットを買って出発だ!」との声を上げている。
陶さんは、「大きな反響を呼んでいるということは、このような路線図が必要だったということ。中国の高速鉄道は技術的にも、建設的にも、大きく進歩し、世界の先進国の水準となっている。しかし、サービスという面では、まだ改善の余地があり、路線図もその一つ。地下鉄路線図のような高速鉄道路線図を作ることで、何か変化をもたらし、便利な高速鉄道旅行を楽しんでもらいたいと思った。国家の鉄道当局が、公式路線図やアプリを製作したりしてくれたらもっとうれしい。必要なら、この図を使ってもらって、さらに多くの人に列車の旅をしてもらいたい」と語っている。
(人民網日本語版)
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