(7)改革のメリットが引き続き発揮
改革のメリットは主に民間経済の活力が効果的に高められたことに体現された。上半期の民間経済における工業生産額の増加率は8.1%で、全国の一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の生産額の平均増加率を1.8ポイント上回った。民間投資をみると、上半期の増加率は11.4%で、全投資に占める割合は65.1%だった。ここからわかるのは、行政のスリム化と権限移譲の一連の措置に後押しされて、民間経済の活力が高まったことだ。
(8)「大衆による起業・イノベーション」が浸透
新しい産業、新しい業態、新しい製品が急速に成長した。新産業では、ハイテク産業の生産額が引き続き2けたの伸びを示し、全国の一定規模以上の工業企業の生産額平均を5ポイント近く上回った。新業態では、ネット小売額が引き続き高い成長ペースを維持した。新製品も絶えず登場し、ロボット、新エネルギー自動車、鉄道車両などは伸びが2倍に達したものがあった。中国経済の「大衆による起業・イノベーション」の方針が確かな成果を上げた。
(9)国際収支が基本的にバランス
上半期の国際貿易黒字をみると、特にサービス貿易と貨物貿易の順黒字がGDPに占める割合をみると、輸出入が基本的にバランスしたことがわかる。
(10)農業が安定的発展傾向を維持
夏の穀物の収穫は豊作で、生産量は同3.3%増加した。穀物の持続的な豊作は経済の安定的発展を維持するために極めて重要な点だ。国家統計局の盛来運報道官は、「下半期国民経済は最近の好転傾向が続くとみられる。経済の下方圧力を引き続き軽視してはならない。経済安定の基礎をしっかりつき固め、通年の成長率目標の達成を確保するには、なお苦しい努力を重ねなくてはならない」と強く主張した。
(人民網日本語版)
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