SCO・上海協力機構首脳理事会第15回会議が10日、ロシアのウファで開かれました。中国の習近平国家主席は、ロシアのプーチン大統領、カザフスタンのナザルバエフ大統領、キルギスタンのアタンバエフ大統領、タジキスタンのラフモン大統領、ウズベキスタンのカリモフ大統領と会議に出席しました。習主席は重要なスピーチを発表し、「足を速め、着実に行動し、本地域の運命共同体を構築し、加盟国の安全と安定を共に守り、協力の内容を充実させ、世代を超えた善隣友好関係を結び、互いに学び合い開放を堅持し、新たな出発点から上海協力機構の新たなる飛躍を実現させよう」と強調しました。
プーチン大統領が会議を主宰しました。会議ではまず、2014年のビシュケクサミット(キルギスタン)以降におけるSCOの取り組みの総括が行われ、その後、各国首脳はSCOの発展の現状と発展ビジョン、および国際社会と地域社会が直面する当面の課題について意見を交わし、幅広い共通認識に達しました。
習主席は「団結して支え合い、共に課題に立ち向かい、上海協力機構の新たな飛躍を推進する」と題した重要なスピーチをしました。スピーチで習主席は5つの主張を提案しました。第一、「上海精神」を堅持し、本地域の運命共同体を構築すること。第二に、行動能力を強化し、地域の安全保障能力を高めること。第三に、貿易や投資における潜在力を掘り起こし、実務協力の内容を充実させること。第四に、国民間の交流を推進し、善隣友好関係を強固なものにすること。第五に、開放と包容を保ち、組織の発展を推進することです。
会議では「上海協力組織メンバー国首脳ウファ宣言」、「上海協力組織メンバー国国境防衛協力協定」など、一連の協力文書に調印しました。また、「上海協力組織首脳理事会会議プレスコミュニケ」、「上海協力組織メンバー国首脳が世界反ファシズム戦争および第二次世界大戦勝利70周年に関する声明」などを発表しました。
(中国国際放送局)