中国輸入自動車市場データベースが25日に発表した市場研究の月間報告によると、今年5月、中国の税関が取り扱った自動車輸入量は8万8200台に上り、乗用車が8万7300台で前年同月比30.4%減少した。1~5月の累計は、輸入量が43万8100台で前年同期比22.3%減少した。5月の輸入車販売市場は全体で平均8万元(約158万7千円)の値引きが行われ、値引き幅は11.8%に達し、過去最高を更新した。「北京商報」が伝えた。
国機汽車株式有限公司市場部の王存シニアマネージャーは、「輸入車の量と価格がどちらも低下した主な原因は現在の輸入車市場は需要が冷え込み、中国輸入車市場が在庫をしっかりと調整しなければならない時期に入ったことにある」と話す。
自動車メーカーの中国市場に対する判断は後手に回りがちで、昨年7月から輸入車市場の需給は逆転し、在庫が大幅に増加し始めた。今年3月の輸入車市場の在庫は5カ月分を超え、輸入車市場も在庫消化の時期に入ったが、動きは鈍い。統計データをみると、5月の輸入車販売量は7万5500台で同25%減少し、引き続き4.8カ月分の在庫がある。
王シニアマネージャーは、「メーカーの製造や物流の状況により、輸入車の在庫を消化するにはさらに長い時間がかかる。2012年に在庫量が過去最高に達した際は、市場がそれを消化するのに6カ月かかった。現在の市場の情況は当時に大変よく似ており、今年は輸入車市場が正常な状態に戻るのに6~9カ月の時間を要するだろう」と予測する。
北京北辰亜運村自動車取り引き市場の顔景輝副総経理(副社長)も、「今年は国内株式市場が高騰して消費者の資金の流れが分散し、一部の輸入高級車の購入意欲が引き延ばしされた。また7月1日に並行輸入車の価格が引き下げられるとのうわさがあり、高級車市場には資金を手にしたまま様子をみようとするムードが広がっている。7月になれば輸入車市場は量も価格も回復し始めるとみられる」と話す。
(人民網日本語版)
推薦記事: