カベルカ総裁は、中国経済が30年余りの急速な成長を経験した後、一人当たりの収入と生活水準が大幅に向上し、一部の伝統的な労働集約型産業は海外へ移転する時が来たとみなしている。カベルカ総裁は、製造業の生産能力が先進国から後発国へと徐々に移るのは歴史的な流れでは必然的であることから、アフリカが中国の余裕のある生産能力を徐々に受け継ぐものと確信していると語った。
中国政府が2013年に発表した白書によると、2009年から2012年までの中国の対アフリカ直接投資ストックは93億3000万ドルから212億3000万ドルに増加したという。2014年、中国国務院の李克強総理はアフリカ訪問中、中国側がアフリカとの産業協力を強化し、紡織・アパレル、軽工業・家電などの労働集約型産業や製造業の発展を促進し、エネルギー資源産業のモデル転換とアップグレードを推進し、アフリカの自己発展能力を増強させて、中国とアフリカの産業戦略のドッキングを実現させる見通しだと表明している。
カベルカ総裁は、26のアフリカ諸国が先ごろ自由貿易協定を締結し、範囲のより大きなアフリカ大陸の自由貿易区交渉のために道をつけ、自由貿易協定が本地域内の人員や貨物の自由流動に役立つことは、疑いなくアフリカ製の製品のために一層広大な消費市場を開いたと語った。
カベルカ総裁も中国とアフリカ開発銀行の協力を高く評価している。中国人民銀行はアフリカ開発銀行と2014年5月に20億ドルの「アフリカ共通成長基金」の融資協力協議を締結し、中国側が出資してアフリカ全土に向けて融資を提供し、アフリカ開発銀行がプロジェクトを推奨する。カベルカ総裁は、融資は電力などのエネルギープロジェクトに傾斜する見通しだと語っている。
(新華網日本語)
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