米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のアジア太平洋首席エコノミスト、ポール・グリーンワルド氏は15日、中国経済は下振れリスクを抱えているものの、短期的にこのリスクが現実のものとなる可能性は低いとみています。
グリーンワルド氏は15日、アジア太平洋地域のマクロ経済について中国経済に触れた際「アジア太平洋地域経済の重要な推進力である中国の経済発展が減速し続け、今年1~3月期のGDP成長率は7%と、ここ6年間で最低の水準となった。中国大陸経済の減速による投資の減少は、香港や台湾、韓国、シンガポール、オーストラリアなどの国と地域の経済発展にも大きな影響を及ぼしている」と分析した上で、中国政府がこれまで、基準金利と預金準備率の引き下げを通じてマネーサプライを増やしたり、地方政府の債務再編を通じてインフラプロジェクトを推進したりするなど、積極的に経済刺激策を講じていることから、短期的には中国経済の下振れリスクが現実のものとなる可能性は低いとみています。
(中国国際放送局)
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