世界保健機関(WHO)の外部組織、国際がん研究機関(IARC)は携帯電話を「ヒトへの発がんリスクの可能性あり」に分類し、神経膠腫との間に関連性を持つとした。WHOが携帯電話の電磁波の発がん性に言及したのはこれが初めてだ。人民日報が伝えた。
携帯電話の発がん性は「可能性あり」のレベルに留まっているが、WHOがこのように判断したことは、携帯電話とがんの間に一定の関連性があることを意味している。また少なくとも7カ国の医師・学者が論文の中で、携帯電話やそれに類似する低強度の電磁波が、DNA構造を破壊し変化させることで、がんが生じる可能性があると指摘している。
それでは携帯電話を使用する際に、その電磁波の影響を回避するにはどうすれば良いのだろうか?首都医科大学付属北京世紀壇病院の神経外科医は、次のように提案した。
1.イヤホンを使い携帯電話を頭から遠ざけることで、電磁波の影響が少なくなる。携帯電話のアンテナから離れるほど、浴びる電磁波が弱くなる。
2.ショートメッセージによって生じる電磁波は、通話を大幅に下回る。ショートメッセージの連絡で、頭と体が浴びる電磁波が大きく減少する。
3.長時間の通話時に、携帯電話を右と左に頻繁に持ち替える。
4.エレベーター、列車、地下鉄などの密閉された空間での使用を避ける。携帯電話は電波を受信しようとするため、電磁波が最大値に達する。
5.電波が弱い場合、もしくは高速移動中の交通ツールの利用時には、電磁波が強くなるため、できるだけ電話しないようにする。
6.携帯電話での長時間通話を避け、なるべく固定電話を使用する。
7.スマートフォンにはワイヤレス装置が内蔵されており、フィーチャーフォンと比べ電磁波が強い。スマートフォンはバッテリーによって電子メールの受信やネット接続を可能とするため、なるべくネット利用を避けるべき。
8.電話がつながった時に発生する電磁波が最も強いため、電話を受けた時、もしくは掛けた後に手を伸ばし、携帯電話を体から離し、少し待ってから通話するべき。
9.携帯電話を頻繁にポケットに入れる男性の精子の数は、正常な男性を25%下回るという研究結果がある。携帯電話の電磁波は体の各部に対して異なる影響を及ぼすが、精子は最も影響を受けやすい。
(人民網日本語版)
推薦記事: