2014年、中国メディア産業の生産総額が初めて1兆元(約19兆円)を突破し、インターネットでの広告収入は初めてテレビコマーシャルを上回った一方、新聞メディアは大幅に減少し、2015年も厳しい情勢に晒されると見られています。
これは9日に発表された清華大学報道・メディア学院と社会科学文献出版社による『メディア青書:中国メディア産業発展報告(2015)』が明らかにしたものです。清華大学メディア経済・管理研究センターの統計によりますと、2014年、中国メディア産業の生産総額は1兆1361億8000万元に達し、前年同期より15.8%伸びたということです。
他の産業と比べ、メディア産業の規模は比較的小さく、GDPへの寄与度は僅か1.5%ですが、近年は二桁以上の成長を維持しています。また、2014年は中国のメディア産業にとって、メディア融合の道を歩む重要な一年であり、既存メディアの"覇権的地位"がインターネットをはじめとするニューメディアに取って代わられた重要な一年だったと報告書では分析しています。
さらに、業種別で見ると、新聞メディアの発行収入が著しく減り、広告収入は4年連続で下落し、2014年の下落幅は15%に達しました。一方、インターネットでの広告収入やネットゲームの収入は伸びがやや緩やかになったものの、依然として高い成長を見せ、特に、インターネットでの広告収入が初めてテレビコマーシャルを上回り、1500億元(約2兆9000億円)を突破したということです。
(中国国際放送局)
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