【新華社北京2月16日】もしも「新常態」という当面の中国経済を研究、判定する最大のロジックの下で考慮し、データに暗に含まれている積極的要素を求めてみれば、いくつかの新しい注目点やエネルギーが蓄積されつつあり、中国経済が新たな発展のチャンスを構成するのを発見できるだろう。
2014年、中国の経済規模は10兆ドルの大台を初めて突破した。この中で、投資成長はわずか15.7%で前年より4ポイント近く下落した。年間の最終消費支出における国内総生産の増加に対する貢献度は51.2%で、前年より3ポイント上昇した。第三次産業のGDP(国内総生産)に占める割合は48.2%で、前年より1.3ポイント上昇した。
これらのデータを細かく読むと、その深層にある変化や変化の中に含まれるチャンスが発見できるだろう。チャンスの表現は投資と消費の経済成長の貢献度に対する「トレード・オフ」にある。これは中国の構造の最適化における全体の方向に一致しており、中国経済の強靭性や発展の潜在力強化に役立つ見通しだ。
チャンスの表現はサービス業が現在、中国の経済成長の最大のエンジンになっているところにある。昨年中国の第三次産業の増加額は30兆6739億元で、8.1%増加し、GDPに占める割合は48.2%に達し、GDPに占める割合が42.6%の第2次産業の増加額を上回った。
早くも1994年には、中国のサービス業の就業者数はすでに第2次産業の就業者数を上回っていた。しかし2013年になってようやく、中国ではサービス業の作り出したGDPが第2次産業を初めて上回り、中国の「3次産業」が農業主導型から工業主導型へ、更に現在のサービス業を主導とする構造まで完成させたことが現れている。
普遍的に、改革による推進する簡政放権(政府の簡素化・権限の開放)や対内開放の程度が徐々に拡大するのに伴って、中国のサービス業はより大きな発展構造を迎えるものとみなされている。第三次産業とハイテク産業を代表とする現代のサービス業は中国経済の新たな成長点となり、また産業構造の最適化・アップグレードを推進して、経済発展方式の転換を促進する見通し。