7日、中国国際消費品博覧会で「Warmpaca」のブースを見学する来場者。(海口=新華社記者/楊冠宇)
【新華社海口5月10日】中国海南省海口市で7~10日にかけて開催されている第1回中国国際消費品博覧会で、ペルー産のアルパカウールを扱うブランド「Warmpaca」が出展したアルパカのぬいぐるみが、その可愛らしい外見と柔らかな手触りで来場者の人気を博している。
出展したぬいぐるみの価格は400元(1元=約17円)から1700元まで。ブランド創設者の馬玉霞(ば・ぎょくか)氏によると、同博覧会の開幕以来、毎日平均300人がブースで購入し、合計17万元以上の各種アルパカウール製品を販売したという。一般消費者だけでなくプロのバイヤーも来場しており、馬氏は「開幕以来、多くのバイヤーと商談し、そのうち15人から長期的な協業の打診があった」と明かす。
馬氏は2016年にペルーを視察に訪れた。その際、偶然通りかかった路上で購入した数個のぬいぐるみが後に、アルパカウールを扱うきっかけとなった。「帰国後、最もきれいだったぬいぐるみ2個を以前の顧客に送ったところ、とても気に入ってもらえ、すぐに千個の注文が入った」と馬氏は話す。
最初の注文で1万4千元の収入があった。馬氏とビジネスパートナーのベドレガル氏は、ペルー産アルパカウールのブランドを作ることを思いつき、巨大な消費の潜在力を秘めた中国市場に目を向けた。
異国情緒あふれる「Warmpaca」のぬいぐるみは徐々に中国の市場を切り開き、会社の規模は拡大し収益も絶えず増えていった。現在、ペルーの七つの家族経営の工房で約100人の職人が、同社のぬいぐるみを生産している。馬氏は、21年には同社の受注総額が190万元を超えると予測している。
ベドレガル氏は、中国の消費者市場は拡大の可能性を秘めているとし、「中国の消費者のニーズに焦点を当て、より美しく高品質な製品を作り続ける」と会社の発展に自信をのぞかせた。