11日、そろって食事をする石仲芳さん一家。(益陽=新華社記者/薛宇舸)
【新華社益陽2月17日】中国湖南省沅江(げんこう)市蓮花島村の石仲芳(せき・ちゅうほう)さん一家は今年、漁業廃業後初めてとなる春節(旧正月)を迎えた。石さんは以前、洞庭湖に浮かぶ蓮花坳島に住んでいた。漁民の7代目で、14歳から漁を始め、息子と孫も島で生まれた。
洞庭湖など長江流域では2020年から環境保護のため全面的禁漁措置が実施された。石さんは別の仕事について家族と相談し、一家は同年5月、沅江市の市街地で1軒の店舗を譲り受け魚料理の店をオープンさせた。
同市の統一的配置により同年12月31日、洞庭湖内の島の最後となる三つの村、管竹山村、澎湖村、蓮花島村の全ての住民が島を離れた。石さんは11月30日、蓮花坳島で最初に村を離れていた。
今年の春節、石さん一家は同様に島を離れた親戚2家族と相談し、共同で開いた魚料理の店で新年を過ごした。石さんは「島を離れて初めて迎える春節をにぎやかに過ごしたい」と話した。