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中英の古生物学者、1億年前の昆虫の色を解明
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2020-07-08 11:15:15 | 新華社 | 編集: 陳辰

  【新華社南京7月8日】中国科学院南京地質古生物研究所は6日、中国と英国の古生物学者が琥珀(こはく)の化石に入った1億年前の昆虫の色を解明したと発表した。これらの昆虫は強い金属光沢を持ち、緑や青、黄緑などの色を呈しており、太古生物の真の姿を知る上で重要な根拠をもたらした。

  今回の研究で使われた化石は計35点で、約1億年前の白亜紀中期のもの。琥珀に含まれる昆虫は、ハチ目やコウチュウ目、ハエ目と多岐に及ぶ。

  研究チームは顕微鏡観察や現存する同種の虫との比較を組み合わせ、これらの明るい金属光沢が昆虫自身の構造に由来することを解明した。また、青蜂(せいぼう)の標本を超微量分析した結果、青蜂の青緑色は複数の層が重なって生じるナノスケール構造に由来することを解明した。これらの微細構造が多層の反射膜を形成し、自然光の影響で金属のような光沢を呈するという。

  研究成果はこのほど、英科学誌「Proceedings of the Royal Society B:Biological Sciences」に掲載された。

 

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中英の古生物学者、1億年前の昆虫の色を解明

新華網日本語 2020-07-08 11:15:15

  【新華社南京7月8日】中国科学院南京地質古生物研究所は6日、中国と英国の古生物学者が琥珀(こはく)の化石に入った1億年前の昆虫の色を解明したと発表した。これらの昆虫は強い金属光沢を持ち、緑や青、黄緑などの色を呈しており、太古生物の真の姿を知る上で重要な根拠をもたらした。

  今回の研究で使われた化石は計35点で、約1億年前の白亜紀中期のもの。琥珀に含まれる昆虫は、ハチ目やコウチュウ目、ハエ目と多岐に及ぶ。

  研究チームは顕微鏡観察や現存する同種の虫との比較を組み合わせ、これらの明るい金属光沢が昆虫自身の構造に由来することを解明した。また、青蜂(せいぼう)の標本を超微量分析した結果、青蜂の青緑色は複数の層が重なって生じるナノスケール構造に由来することを解明した。これらの微細構造が多層の反射膜を形成し、自然光の影響で金属のような光沢を呈するという。

  研究成果はこのほど、英科学誌「Proceedings of the Royal Society B:Biological Sciences」に掲載された。

 

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