2日、北京市の地下鉄6号線で、車両の窓をスクリーンとして表示された現在位置や路線図、前方駅の3Dイメージなどの情報。(北京=新華社記者/張晨霖)
【新華社北京4月6日】中国北京市の地下鉄6号線でこのほど、「首都スマート地下鉄」が運行を開始した。車内には乗客のマスク着用有無を判別できるセンサーカメラが設置され、窓には乗客に次の駅の情報を知らせる動画が流れる。
車両は黄色とグレーのカラーリングで、ドア上部に新たに設置された4K高精細モニターには路線の各駅や乗り換えルート、前後車両の混雑状況などの情報が繰り返し表示され、乗客は必要な情報を迅速に知ることができる。各車両の窓は55インチの「マジックミラー」になり、発車すると現在位置や路線図、前方駅の3Dイメージの再生を開始する。
市中心部の乗換駅、呼家楼駅には待合案内スクリーンが増設された。列車の到着前に走行位置や各車両の混雑状況、強・弱冷房車の位置が表示され、乗客はどの位置で待つか選択できる。
車内には多くの高精細なセンサーカメラが設置されており、映像解析を通じて乗客のマスク着用の有無や救助要請などを判別できる。また、運転士の表情などから運転状態の推測・判断するセンサーを増設。疲労や注意力散漫な状態が検出されると、システムが自動的に音声で運転士に警告する。