21日、専用特別列車に乗って福州駅に到着した甘粛省定西市出身の出稼ぎ労働者。(福州=新華社記者/林善伝)
【新華社福州2月24日】中国甘粛省定西(ていせい)市の出稼ぎ労働者519人を乗せたG4704列車が21日夜、福建省福州駅に到着した。同列車は甘粛省と福建省を直通で結び、出稼ぎ労働者の職場復帰を支援する初の高速鉄道特別列車で、福建省にとっても初の出稼ぎ労働者専用の特別列車受け入れに当たる。
定西市では今年、約千人の労働者が2500キロ離れた福建省福州市での出稼ぎ労働を希望している。しかし、新型コロナウイルスによる肺炎が発生したため、春節(旧正月)以降に福州市に向かう計画が頓挫、操業再開を進める福州市の企業は緊急に労働者を必要としていた。両地区の要請を受けた鉄道部門は、定西市と福州市を結ぶ出稼ぎ労働者専用の特別列車を運行、移動中の感染リスクを減らしながら、福州市の企業の人手不足という喫緊の課題も解決した。