採取した海底堆積物試料と共に記念写真に納まる科学観測隊員。(12月7日撮影、雪竜2号=新華社記者/劉詩平)
【新華社雪竜2号12月22日】南大洋コスモノート海で科学観測を行っている中国第36次南極科学観測隊はこのほど、極地調査砕氷船「雪竜2号」に装備した長さ22メートルのピストンサンプラーを極地水域で初めて使用し、長さ18・36メートルの海底堆積物サンプルを採取した。中国が南大洋でこれほど長い堆積物サンプルを採取したのは今回が初めて。
サンプリングの現場責任者で、自然資源部第一海洋研究所の陳志華(ちん・しか)研究員は、採取したサンプルの粒度や鉱物、元素、同位体、生体成分などの分析が、さらに昔の環境や気候の記録を理解するのに役立つと指摘。南極の氷床や低層水、気候変動などの問題を解明する上で重要な意義があると述べた。(記者/劉詩平)
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