【新華社成都11月6日】中国四川省成都市で2~4日の日程で開催された「2019中国バイオテクノロジーイノベーション大会」は4日、「2019中国臨床医学研究発展報告」(以下、報告)を発表した。それによると、2018年の国別臨床医学研究論文発表数の世界上位10カ国には米国、中国、英国などが名を連ねた。また、中国の臨床医学研究論文発表数が急増し、2018年は4万4279本で世界第2位を占めた。
報告では、中国の医薬品管理部門と医療機関が臨床医学研究・成果利用という手薄な分野に的を絞って、多くの取り組みを行ったと指摘。医学実験室、薬物臨床試験機関、国家臨床医学研究センターなどの受け皿づくりが進むにつれ、中国の臨床医学研究は統合化、規模化、正確化が進み、臨床研究の規模が拡大、成果や技術の活用も加速し、新製品の研究開発に進展があったとの見方を示した。
報告によると、主要疾患分野では、腫瘍と心臓血管疾患が、最も注目されている医学分野だ。2018年は世界で腫瘍分野の論文が合計6万3200本発表され、臨床医学研究論文の19・4%を占めた。心臓血管疾患分野の研究論文数は2万400本と、腫瘍疾患の半分にも及ばなかった。消化器疾患、糖尿病と腎臓病、筋肉骨格系疾患はそれぞれ3~5位につけた。
報告は、2009~18年の中国の臨床医学研究論文発表数は30万2300本だったとし、世界全体の変化の傾向に比べると、中国の臨床医学研究論文数の増加ペースは速く、世界全体に占める割合も次第に拡大しており、2009年の5・1%から2018年の13・6%に高まっていると指摘。今後は本数を増やすとともに、論文の質をさらに高めるべきだと提案した。
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