23日、中国極地調査国内基地ふ頭に到着した「雪竜2号」の接岸作業。(上海=新華社記者/張建松)
【新華社上海7月26日】上海市浦東新区の五号溝にある中国極地調査国内基地ふ頭は中国の極地科学調査砕氷船の「家」と呼ばれている。中国が独自に建造した初の極地科学調査砕氷船「雪竜2号」は23日、江南造船集団のふ頭から初めて母港に「帰宅」した。
「雪竜2号」は11日に引き渡された。船員らにとって今回の移動は、世界最新の船舶技術で作られた同船を動かす最初の機会となった。
初代船長に任じられた趙炎平(ちょう・えんへい)氏は、中国極地研究センターが同船の建造中に船員配置を既に完了させていたと説明。今回の移動の成功は、船員らが最新鋭の砕氷船である同船を自分たちの力で運用する能力を既に備えたことを証明するものだと語った。
同船初代政治委員の王碩仁(おう・せきじん)氏は、同船には40人の船員が乗り組んでいると紹介。「帰宅」後は8月中旬に予定されている1カ月間の特別試験航海の準備を開始すると説明した。各科学観測設備の性能指標を検証し、今後の極地調査に向けた基礎をしっかり固めていくという。王氏はまた、同船が10月に「雪竜号」と共に南極へ向かい、第36次南極観測任務に当たることも明らかにした。(記者/張建松)