16日、瓊庫什台村の木造家屋。(ウルムチ=新華社記者/張嘯誠)
【新華社ウルムチ7月25日】中国新疆ウイグル自治区の天山山脈を貫く烏孫古道は古代、同山脈の南北交通の要路で、その北の入口となるイリ・カザフ自治州伊犁(イリ)河谷の瓊庫什台村は、冬と夏に牧畜民が放牧地を移動する際に立ち寄る重要な宿場だった。現在、同村を訪れる観光客は連日3千人を超え、58軒の民宿は満室が続いている。観光客はカザフ族の伝統的な生活様式をインターネットにアップロードし、この雪山や川、森林、牧場に囲まれた移牧民の村落は中国のショート動画共有アプリで多くのアクセスを稼ぐ注目の村となっている。
同村はカザフ族の木造家屋の建築技術を完全な形で継承、保存しており、イリ河谷で唯一、木造建築群が良好な状態で残されている。同村は2010年、住宅・都市農村建設部と国家文物局から「中国歴史文化名村」に、2017年には国家民族事務委員会から「中国少数民族特色村寨」に認定されている。(記者/杜剛、張嘯誠)