6日、インターネットにアップロードするため、自らデザインした「楓香染め」の服を着て写真を撮る冉光津さん。(貴陽=新華社記者/楊文斌)
【新華社貴陽5月12日】中国貴州省黔南(けんなん)プイ族ミャオ族自治州恵水(けいすい)県出身の冉光津(ぜん・こうしん)さんは、元々は美術の教師だったが、偶然にも「楓香(ふうこう)染め」と触れ合う機会があったことから、民族染織(せんしょく)工芸の伝承の道を歩み始めた。「楓香染め」は民間に伝わる恵水県の染織工芸で、楓(フウ、Liquidambar formosana Hance、中国名:楓香)の樹脂と水牛の油脂を混ぜた原料を使って描かれた生地を染料に浸して取り出し、煮て脂肪分を抜くことで、青地に白の花の模様が現れる技術だ。こうすることで、青と白のコントラストが鮮やかな布が出来上がる。色とデザインが素朴で上品なことから、「布に描かれた青花磁器(藍色の柄を焼きつけた陶磁器)」と称されている。