長江源流の一つ、瑪可(めか)河流域に設置された赤外線カメラが捉えたキエリテン。(1月2日撮影、ゴロク=新華社配信)
【新華社西寧4月10日】中国青海省のゴロクチベット族自治州を流れる長江源流域の瑪可(めか)河流域でこのほど、野外調査を行っていた研究者が、キエリテンの姿を見つけ、映像に収めることに成功した。また、ヤマジャコウジカ、オナガゴーラル、サンバーなどの希少種も記録した。
同調査で、キエリテンの生息に関して、青海省全土で初めて映像に記録することに成功した。同種は、中国国家二級保護野生動物で、東南アジア、ヒマラヤ南山麓、泰嶺山脈以南の森林に生息し、シカなどの小型有蹄類を集団で捕食している。また、同流域は高山峡谷地域であり、同種が森林で活動的に暮らす種であることから、同区域は、生息動物の種類が豊富で、南北の動物が交錯する場所となっていることがわかった。
また、中国国家一級保護野生動物のクチジロジカとヤマジャコウジカの2種、中国国家二級保護野生動物のオナガゴーラル、サンバー、マエガミジカなどの7種も発見された。上記の結果により、同流域は三江源流地域(同省南部にある、長江、黄河、瀾滄江の3つの大きな川の源流が存在する地域)で有蹄動物が最も多い地域であることが明らかになった。(記者/李亜光)