【両会】５つのキーワードで２０１９年の全国両会を展望

 

２０１８年８月１９日、重慶市の公道で行われた自動運転車による合流実験。（重慶＝新華社記者／唐奕）

▽キーワード３　小康社会の全面的完成の決戦に勝利　

２０１８年に中国の経済・社会発展の年間任務と目標が達成されたのかを振り返ることと、２０１９年をどのように見通すかは、中国が「小康社会の全面的完成の決戦に勝利」するためのプロセスに関わる。

全国両会に出席するためこのほど相次ぎ北京入りした代表と委員は、中国の経済成長の世界への貢献度は持続的で途切れることはないが、中国の貧困脱却難関攻略の任務は大きな困難を伴うとの見通しを示す。

張兆安（ちょう・ちょうあん）全人代代表・上海社会科学院副院長はこの１年、２０人以上の代表と共に北京市や青海省、雲南省などへ視察に赴き、各地で意見と提案の聞き取りを行った。張氏は「末端では中国経済の新たな原動力が成長していることが見て取れた。ネット通販やモバイル決済、シェアリングエコノミーなどが貧困脱却の難関攻略のため新たな技術支援を行っており、今年の両会ではこれも一つの焦点となるだろう」 と述べた。