18日、「笹川杯全国大学日本知識大会2018」の閉幕式で、あいさつする北京大学の王博副学長。(北京=新華社記者/常博深)
【新華社北京11月20日】中国の北京大学と「日本科学協会」が主催し、「日本財団」が特別協賛する「笹川杯全国大学日本知識大会2018」が16日~18日に北京大学で開かれた。同大学の王博(おう・はく)副学長や同財団の尾形武寿理事長、同協会の大島美恵子会長が今大会の18日の閉幕式に出席した。
「笹川杯全国大学日本知識大会2018」が18日、北京大学英傑交流センターで閉幕し、王副学長と尾形理事長、大島会長がそれぞれあいさつした。王副学長は「笹川杯全国大学日本知識大会のようなコンテストは、中国と日本の若者が相互に交流し、理解を深めるプラットフォームであり、若者の往来は未来を代表するものだ」と語った。
尾形理事長はあいさつの中で、今大会で優秀な成績を収めた各選手に祝意を示すとともに、選手たちのチャレンジ精神や、日本を理解し、日本から知識を得ようとする情熱と積極性に、心からの敬意と感謝の気持ちを示したいと述べた。
大島会長はあいさつの中で、「私どもは民間交流を通じて新時代の日中関係発展を担う人材の育成に貢献していきたい。今大会は、そうした交流事業の目玉となるものだ」と述べた。
今大会は団体戦と個人戦の2つの部分に分かれており、熱戦を経て対外経済貿易大学が団体戦特等賞、北京大学と天津科技大学が団体戦一等賞、武漢大学と山西大同大学など5大学が団体戦二等賞を受賞した。個人戦決勝では、北京大学の邱碩(きゅう・せき)さんが特等賞、黒竜江大学の陳鑫(ちん・きん)さんと華東師範大学の于洋(う・よう)さんが一等賞、福建師範大学の何佳佳(か・かか)さんと天津外国語大学の周姍姍(しゅう・さんさん)さんおよび東北財経大学の李春洋(り・しゅんよう)さんが二等賞、華東理工大学の蔡弋鳴(さい・よくめい)さんと合肥学院の胡煥碟(こ・かんせつ)さんが三等賞を受賞した。
今大会の個人決勝戦で特等賞を受賞した北京大学日本語学科4年生の邱碩さんは、大会終了後に新華社のインタビューに応じ、中日の両国青年交流の主体は若者で、中学や大学といった学校間の訪問や交流は、相互交流における最も効果的な方法だ。中日青年間の交流を緊密化させ、互いの理解を増進することで、中日青年間の距離を縮めることが、今大会の目的になっているとの見方を示した。
受賞者たちの日本への理解をさらに深め、中日青年の友好交流を促進するため、日本科学協会は受賞選手のうち18人を来年春に日本へ招待する。