17日、新潟県の佐渡トキ保護センターに到着した中国から提供されたトキ「楼楼」と「関関」。(佐渡=新華社記者/馬曹冉)
環境省佐渡自然保護官事務所の佐藤知生・自然保護官によると、トキは江戸時代には日本国内に広く分布していたが、乱獲や地域開発、農薬の乱用などで一度は絶滅の危機にひんした。日本産のトキは「キン」の死で2003年に絶滅した。
佐藤さんは、日中両国は1980年代に共同でトキの保護を開始し、中国は日本に5羽のトキを提供、日本があらためてトキを繁殖させる手助けをし、日本は政府と民間の保護事業を通じて中国トキの生息地の保護を支援してきたと語った。日本で現在繁殖しているトキは全て中国産トキの子孫で、日本国内に現在約550羽のトキが生息、うち372羽は野生下での自然繁殖による推定個体数だという。