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劉備と諸葛孔明ゆかりの旧跡、中日文化交流を促進
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-06-07 16:30:41 | 新華社 | 編集: 郭丹

中国四川省成都市にある武侯祠博物館

【新華社成都6月6日】「三国志」の大ファン、日本の浜本郷一さんは、中国四川省成都市にある武侯祠博物館で、ガイドの李志さんが語る三国時代にまつわる興味深い解説に何度も大きくうなずいていた。

中国各地に点在する劉備と諸葛孔明ゆかりの旧跡の中でも、成都の武侯祠は最も人気の高いスポットの一つだ。成都市諸葛孔明研究会の譚良嘯副会長は「成都市は三国時代、蜀漢の政治の中心だった。三国時代の文化遺跡は46カ所あり、全国でも群を抜いている」と語る。

武侯祠は今でも多くの日本人観光客が訪れており、三国時代は中日文化交流の共通の関心事として注目されている。

5日、成都の武侯祠にある劉備の塑像。

成都の武侯祠は「漢昭烈廟」ともいう。その前身は西暦223年に造営が始まった漢の昭烈帝劉備の陵墓。後に蜀漢の丞相諸葛孔明を祀った霊廟を「漢昭烈廟」に合祀し、現在の「君臣合廟」の形に至った。諸葛孔明は生前「武郷侯」に封ぜられ、死後「忠武侯」とおくり名されたため、人々は諸葛孔明への崇敬の念を表す意味で武侯祠とも呼ぶようになった。

武侯祠に現存する主な建物は、清の康煕年間の1672年に建てられたもので、中国政府によって全国重点文物保護単位(国の重要文化財)に指定されている。武侯祠には三国志英雄の塑像47体が並んでいるが、その数は中国でも最も多く、一番古いものでは300年以上経過している。

5日、成都の武侯祠にある漢昭烈廟(劉備の墓所)。

霊廟内には、劉備や諸葛孔明、関羽、張飛をそれぞれ祀った廟堂があり、左右の回廊にはそれぞれ14体の文官や武将の塑像が並ぶ。日本人に人気の高い三国時代名将、趙雲の塑像は武官の最上位に位置している。

古い歴史を持つ武侯祠であるが、目新しい「ブラックテクノロジー」(画期的で先進的な技術)にも事欠かない。霊廟内には「タイムマシン劇場」「人気キャラクター記念撮影」「スマート特設展」などの科学技術体験区があり、観光客はスマートフォンの簡単な操作で「瞬時に時空を越え」劇場で趙雲が単騎で幼主を救うシーンを鑑賞し、スクリーンに現れる三国志のアニメキャラクターと記念撮影を楽しむことが出来る。

5日、成都の武侯祠にある三義廟の正殿。

武侯祠は将来、観光機能をさらに充実させる見込みで、武侯祠博物館の謝輝館長によると、博物館が新たに打ち出した今後3年から5年の業務活動方針には、文化財保護や所蔵品収集、陳列展示、学術研究、景観改善、文化クリエイティブ産業、セキュリティ、スマート博物館の8分野で48の改善プロジェクトが含まれており、文化財に活力を与え、観衆の幅広い参加を呼びかけていくという。

武侯祠を通じた中日文化交流も盛んに行われている。日本の神戸市で毎年開催される「三国志祭り」の事務局は今年2月、武侯祠博物館のイベントに代表を派遣し「神戸市における三国文化」展を行った。武侯祠博物館は今年後半に開かれる神戸の「三国志祭り」で、日本と合同で「国際三国文化学術シンポジウム」の開催を計画している。(記者/陳健)

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中国四川省成都市にある武侯祠博物館

【新華社成都6月6日】「三国志」の大ファン、日本の浜本郷一さんは、中国四川省成都市にある武侯祠博物館で、ガイドの李志さんが語る三国時代にまつわる興味深い解説に何度も大きくうなずいていた。

中国各地に点在する劉備と諸葛孔明ゆかりの旧跡の中でも、成都の武侯祠は最も人気の高いスポットの一つだ。成都市諸葛孔明研究会の譚良嘯副会長は「成都市は三国時代、蜀漢の政治の中心だった。三国時代の文化遺跡は46カ所あり、全国でも群を抜いている」と語る。

武侯祠は今でも多くの日本人観光客が訪れており、三国時代は中日文化交流の共通の関心事として注目されている。

5日、成都の武侯祠にある劉備の塑像。

成都の武侯祠は「漢昭烈廟」ともいう。その前身は西暦223年に造営が始まった漢の昭烈帝劉備の陵墓。後に蜀漢の丞相諸葛孔明を祀った霊廟を「漢昭烈廟」に合祀し、現在の「君臣合廟」の形に至った。諸葛孔明は生前「武郷侯」に封ぜられ、死後「忠武侯」とおくり名されたため、人々は諸葛孔明への崇敬の念を表す意味で武侯祠とも呼ぶようになった。

武侯祠に現存する主な建物は、清の康煕年間の1672年に建てられたもので、中国政府によって全国重点文物保護単位(国の重要文化財)に指定されている。武侯祠には三国志英雄の塑像47体が並んでいるが、その数は中国でも最も多く、一番古いものでは300年以上経過している。

5日、成都の武侯祠にある漢昭烈廟(劉備の墓所)。

霊廟内には、劉備や諸葛孔明、関羽、張飛をそれぞれ祀った廟堂があり、左右の回廊にはそれぞれ14体の文官や武将の塑像が並ぶ。日本人に人気の高い三国時代名将、趙雲の塑像は武官の最上位に位置している。

古い歴史を持つ武侯祠であるが、目新しい「ブラックテクノロジー」(画期的で先進的な技術)にも事欠かない。霊廟内には「タイムマシン劇場」「人気キャラクター記念撮影」「スマート特設展」などの科学技術体験区があり、観光客はスマートフォンの簡単な操作で「瞬時に時空を越え」劇場で趙雲が単騎で幼主を救うシーンを鑑賞し、スクリーンに現れる三国志のアニメキャラクターと記念撮影を楽しむことが出来る。

5日、成都の武侯祠にある三義廟の正殿。

武侯祠は将来、観光機能をさらに充実させる見込みで、武侯祠博物館の謝輝館長によると、博物館が新たに打ち出した今後3年から5年の業務活動方針には、文化財保護や所蔵品収集、陳列展示、学術研究、景観改善、文化クリエイティブ産業、セキュリティ、スマート博物館の8分野で48の改善プロジェクトが含まれており、文化財に活力を与え、観衆の幅広い参加を呼びかけていくという。

武侯祠を通じた中日文化交流も盛んに行われている。日本の神戸市で毎年開催される「三国志祭り」の事務局は今年2月、武侯祠博物館のイベントに代表を派遣し「神戸市における三国文化」展を行った。武侯祠博物館は今年後半に開かれる神戸の「三国志祭り」で、日本と合同で「国際三国文化学術シンポジウム」の開催を計画している。(記者/陳健)

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