【新華社石家荘6月5日】貧困支援を健康面から着実に実施し、農村地域の病気やケガによる貧困化と再貧困化を防ぐため、河北省は5月15日、3年間で貧困県の郷鎮衛生院(日本の保健所に相当)能力引き上げを目指す「春雨プロジェクト」を開始した。省内62の貧困県と雄安新区内の3県にある郷鎮衛生院で、罹患率の高い疾病や多発性疾患の診療能力引き上げを支援する。
プロジェクトの一環として、衡水市は5月15日から6つの貧困県にある郷鎮衛生院56カ所に医師を派遣、これらの郷鎮衛生院が抱える人材不足の問題を解消した。 市では4つの市級病院から経験豊富な医師56人を選び、地元の実情に基づき、各衛生院へ派遣した。派遣された医師は日常の医療行為のほか、管轄する郷鎮に登録された貧困家庭への医療支援を重点的に行う。定期的な相談サービスや必要に応じた診療アドバイスを実施し、県や市の病院への転院手続きも担当する。
春雨プロジェクト」は貧困県に質の高い医療サービスをもたらしただけでなく、郷鎮衛生院のサービスレベルの向上も促した。(記者/張碩)