【新華社シンガポール4月30日】第32回ASEAN首脳会議と関連会議は28日、シンガポールで閉幕した。各参加者は4日間の会議で、レジリアンス(強靭性)とイノベーションのテーマのもと、ASEANのスマートシティネットワーク、サイバーセキュリティ、ASEAN共同体の建設推進などの分野で一連の合意に至った。
ASEANは27日、「レジリアンスとイノベーションのASEANに向けたビジョン」に関する文書を発表し、「テロリズムと新たな脅威への共同での対抗」、「経済の一体化と開放」、「科学技術の重視」、「ASEANアイデンティティ強化」、「持続的で包括的な発展」などASEAN協力の鍵となる原則を定め、今後の発展の方向性を明確化した。
28日のASEAN首脳会議の議長声明は、ASEANスマートシティネットワークの建設とサイバーセキュリティの分野での協力強化を打ち出した。同計画は今年11月から正式に始動する。
首脳会議の議長を務めたシンガポールのリー・シェンロン首相は、スマートシティネットワークと電子商取引を結びつければ、広大な電子商取引市場を建設することができるとの見方を示した。
今回の首脳会議には、ブルネイのハサナル・ボルキア国王、タイのプラユット首相、カンボジアのフン・セン首相、インドネシアのジョコ大統領、ラオスのトーンルン首相、ベトナムのグエン・スアン・フック首相、フィリピンのドゥテルテ大統領、ミャンマーのウィン・ミン大統領が出席した。マレーシアからはナジブ首相に代わり、ムサ・ヒタム元副首相が参加した。
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