【新華社済南１２月２６日】中国山東省済南市は２０１８年から中心地域での花火と爆竹を禁止する。禁止令を出すと同時に、同市は市民が家にある余った花火と爆竹を日用品や記念品と交換する政策を打ち出し、居住区に専門のサービスステーションを設置した。
大きな政策ではないが、気配りが人々の心を温かくさせる。ここ数年、華北地方の冬はスモッグが続き、青空防衛戦警報が鳴り響いている。金山銀山（富）は緑水青山（豊かな自然）に及ばず、緑水青山（豊かな自然）は金山銀山（富）だという新たな理念が社会の共通認識となった。各業界は次々と行動を起こし、省エネ・汚染物質排出削減のため共に努力している。
そのなかで、一部の地方政府は早く効果をあげるため、禁止令一枚ですべてを片付けようとしているが、一般市民への配慮が足りなかったため、期待に反した結果を招いたケースも少なくない。
余った花火と爆竹の交換は余計なことのように見えるが、実際には「人民を中心に」という理念の都市管理における実践だ。政府部門は交換と回収によって、起こりうる困惑を解消し、社会メンバーの管理への参加と獲得感を高めた。交換するものは商品だけではなく、都市の市民利益に対する尊重、市民の都市管理に対する支持も交換した。
中国共産党第１９回全国代表大会の報告では、「政策や法令などの厳格かつ迅速な執行と長年の継続を結合させ、勇敢に難関に挑み困難を克服し、釘を打つ精神で各作業をしっかりと行う」と強調した。これが、共産党と政府が執政能力を強化させる重要な分野だ。
大衆の利益に小さなことはない。都市の建設と管理は、結局は７割が規則で３割が温情であり、できる限り市民の角度から考え、人々の心を大切にしなければならない。方向性では人民を中心とすることを堅持し、行動では共同管理と共有精神をはっきりと示し、細部では人としての思いやりを体現する、このような都市こそが人々に温かさを感じさせる。
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