8月30日にドイツのダッハウ強制収容所(ダッハウきょうせいしゅうようじょ、独語: Konzentrationslager Dachau)記念館で撮影された国際記念碑のメイン彫刻。同記念碑は1968年に設立され、鉄条網で覆われた人体を象徴しているという。また、記念碑の向こう側の道は記念碑の前まで下り坂になっており、被収容者たちの絶望と苦痛を象徴している。この記念碑の設計者は、ナチスから迫害を受けて反ナチス運動に参加した旧ユーゴスラヴィアのユダヤ人、ナンドール・グリード(音訳)氏。グリード氏はこの彫刻を通じて人々が恐怖や暴政のない社会を積極的に守ることができるよう呼びかけていきたいと望んでいる。
ダッハウ強制収容所はドイツ・ミュンヘンの北西約20kmのところにある。国家社会主義 ドイツ労働者党(ナチス)が台頭した1933年から使用停止となっていた火薬工場を改築して建てられ、またナチスにより設置された最も古い強制収容所にあたる。1945年4月に米軍に解放されるまで、40カ国・約20万人が同収容所及びその周辺の付属の収容所に拘留されていた。拘留中、彼らは少なくとも4万1500人が飢餓や病気、虐待及び死刑により死亡したという。(撮影/新華社記者 袁帥撮影)