新華網北京9月1日 第9回BRICS首脳会議開催を前にし、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は署名入り文書を発表し、今後のBRICS協力の将来性についての見方を示した。
プーチン大統領は『BRICS諸国-戦略的パートナーシップ始動の新たな視野』という文書の中で、「今年のBRICS輪番議長国としての中国の高効率な業務により、我々は政治、経済、人文などのすべての協力分野で共に重要な進展を実現することができた。このほか、BRICS5カ国の世界における地位も著しく上昇している。」と語った。
プーチン大統領は「重要なのは、我々のこの協力メカニズムの活動が、平等、尊重、相互配慮と共通認識の原則の上に確立されていることだ。BRICS諸国ではいかなる者もいかなる事柄を他人に強制することはない。立場が完全には一致しない場合、我々は辛抱強く、細心に業務を実施し、これらの立場を近づける。このようなオープンで信頼できる雰囲気は、我々が既定の任務を順調に実施するのに役立つ。」と述べた。
プーチン大統領は「ロシアはBRICS5カ国モデルの下に形成された多方面の協力を非常に重要視している。我々5カ国の国際舞台における建設的な協力の目的は、公平な多極化世界の秩序を確立し、すべての国に平等な発展の機会を創造することである。」と述べた。
プーチン大統領は「ロシアはBRICS諸国が、特に国連とG20及びその他の国際機関において、より緊密な外交協調政策を採用することを主張する。明らかなことだが、すべての国の努力を合わせて初めて世界の安定を確保でき、中東地区を含む激しい衝突を解決する道を見つけることができるのである。」と語った。
プーチン大統領は「ロシアは、BRICS諸国が世界の情報安全の分野での協力を拡大することを主張する。我々は、関連する協力国際法の枠組を共同で制定し、将来、各国がこの分野で担当する行為の汎用的な原則を制定、採択することを提案する。我々が踏み出す重要な一歩とは、国際情報安全の分野におけるBRICS諸国の政府間協定を締結することだろう。」と述べた。
プーチン大統領はさらに、世界金融と経済構造、保護貿易主義への反対、独占禁止、エネルギー研究、中小企業、女性との対話、テクノロジー、人文などの分野におけるBRICS諸国の協力について、ロシア側の観点を説明した。
プーチン大統領は、「ロシアは政治、経済、人文及びその他の分野でBRICS諸国のパートナーシップを深めることを主張する。我々は加盟国と一緒に、強固な国際法を基礎とし、民主化の歩みをさらに推進し、国際的な事柄の健全な発展という原則を強化することを望んでいる。アモイ会議が21世紀の挑戦に対応する我々各国の積極性を促進し、5カ国の協力を新たなレベルに引き上げることを信じている。」と述べた。
(新華社より)
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